ロシアWorld Cupの感想と今後の日本の課題
投資とは関係ないけど、戦術的にいろいろ考えることがとても投資と似ているのでかいてしまうわ
まず、今大会から変わったことを
・得失点差でも同じ時はイエローカードの枚数でGL突破が決まるっていうこと
(日本にとってはよかった)
・VARが導入されたこと、これにより非常にPKが増えた
故意でなくても、腕に当たっていればPKになった。
これからはゴールではなく腕を狙ったシュートが増えるかもしれない。
・延長戦では交代枠が 1つ増えて4人目の交代ができるようになった
これにより、監督の戦術的な選択肢が増えた
また、これはイエローまでのファールの価値を若干下げた、イエローをもらっても交代で逃げることが出来るから
次は今大会の特徴をあげよう
なんといっても全ゴールの42%がセットプレーからのゴールであるということだ。
防御面では、いかにゴール近くでファールにならないようにするかが重要だ。
つまり最終ラインは人数が多いほうがカバーが入りやすいのでファールしなくていい場面が増える。
これは必然的に5バックや4バックが増える。
また最終ラインの人数が増えるとミドルレンジからのシュートが多くなるためGKは体格面で有利な高身長の選手が増えるだろう。
前述の交代枠の実質的な拡大によりゴール近くでなければ、相当際どいラフなプレーも許容されるようになった。(特にカウンターを止めることに対して)
攻撃面では、いかにゴール近くでファールをもらうかが重要だ。
総じて、主審がどういうプレーにファールを取り、どういうプレーにファールを取らないかきちんと分析する必要性が出た。
セットプレー、カウンターからの得点が増えて、近代サッカーから流れるような華麗なプレーからのゴールが減ってしまったのは、一サッカーファンからすると非常に残念である。
特に今回のフランスのファール対する意識の高さは、相手から冷静さを奪い、創造的で華麗なプレーを殺す良いファールが多かったと思う。
ただ、見ている側としては面白みはなかった。もちろん、試合であるので勝利に拘るという事は非常に大切ではあるのだが。
カウンターという面では、単純に5バックを敷くのではなく、インターセプトを積極的に狙い得点に結びつけようという意識の高さもフランスには見えた。
この辺りがイングランドとフランスの違いだろう。
ベルギーは終始イングランドに対して、気持ち的に余裕を持ってボールを回すことができた。
フランスに対してはボールを持っていながら取られたらやばいという気持ちで冷静にプレーするのは難しかっただろう。
ベルギーvsフランス戦はどう相手のメンタルを削るかという戦いにあったと思う。
そういう意味でフランスは試合巧者であった。
ベルギーもクロアチアも恐らく納得のいかない負けを味わったはずだ。
ベルギーはもとより、クロアチアはオウンゴールと腕に当たってのPKで2失点だからね。(終盤にはもう一回腕に当たっているがそのときはすでに4点取ってたし)
クロアチアが4失点するのは非常に稀だろう。この2失点はかなりメンタルに響いたはずだ。
クロアチアが中3日、フランスが中4日、クロアチアはずっと延長戦の120分ゲームだった。
いろいろな要素がフランスにとって有利で、運があったし、風が吹いていた。
最後に目立った選手を上げていこう。
グリーズマン、モドリッチ、ルカク、エムバペ、ペリシッチ、クリロナ
モドリッチも半分近く対策されて、封じることができなかったのはグリーズマンとエムバペ、ペリシッチ辺りだろう。
ドイツは完全に対策されていいところなし、メッシも完全に対策されてた。
そういう面ではドイツもアルゼンチンもどうしようもなかった。
日本は、これからは日本人監督を10年以上のスパンで起用すること。
サッカーの監督が出来る人を根本的に増やすこと。
この辺りは絶対にやらないと行けないと思う。
個人的には長谷部が欧州で監督やって、日本の監督になるまでにWorld Cupで準優勝もしくは3位に入って置かないとWorld Cupで優勝するのは難しいと思う。